4回生特集 第3週「古田実穂先輩・小林駿介先輩」

こんにちは。高知大学剣道部、古田実穂です。

この前高知へ来たような気がするのにもう卒業です。4年間ってあっという間だったな、もう少し大学生でいたいな、という気持ちです。

剣道は私の大学生活の中でかなりの時間を占めていたと思います。楽しいことはあっという間に過ぎていくのに、辛いことやしんどいことはなかなか終わってくれません。稽古の時間は私にとって「辛いこと・しんどいこと」の部類です。稽古が嫌になったことは数知れず、ただただ体が動くままに武道館に向かう毎日でした。

そんな中、武道館の改修工事が始まりました。週に1回の朝練習でさえ、稽古中に立ったまま寝たことがある私です。毎日朝練習、さらにそれまでの朝練習よりも早い時間帯!!先が思いやられました。しかし、なんとか乗り切ることができました。それも、共に稽古していた仲間たちのおかげです。一人であのような生活をするなんて無理だったことでしょう。振り返ると笑い話になるような厳しい環境を耐えたことは大きな自信になりました。

たくさん思い出がありますが、

吉本先生、矢野先生をはじめ、御指導くださった先生方、ありがとうございました。様々な視点でご指導いただいたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。また、先輩方、後輩たちには、大半がボーっとしている私を温かく見守ってくださってありがとうございました。これからもマイペースにいきたいと思います。そして、同期の皆さん。剣道部を明るく楽しくしてくれてありがとう。卒業しても、仲良くしてください。

剣道を続けていく中で、支えてくださった全ての方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、私事ではありますが、春からは神奈川県川崎市で教員として教壇に立つことになりました。今まで暮らしてきた環境とは全く異なる環境です。近くの駅には複数の路線が行きかい、混雑時はすし詰め気分。電車に乗れば他県にひょいと行くことが手軽にできる、そんな場所です。しばらくはギャップに悩まされそうですが、学生気分を切り替えて私らしく過ごしていけたらな、と思います。

4年間ありがとうございました。

平成27年3月18日

理学部理学科生物科学コース 4回生 古田実穂

 

勧君金屈巵 この杯を受けてくれ
満酌不須辞 どうぞなみなみ注いでくれ
花発多風雨 花に嵐の喩えもあるぞ
人生足別離 サヨナラだけが人生だ

この漢詩は、唐の時代の詩人、于武陵が惜別の思いを綴ったものです。井伏鱒二の訳が絶妙であり聞いたことがある人もいるでしょう。

この詩に「花に嵐の喩えもあるぞ」という文があります。これは、諺の「月に叢雲、花に風」をもじっており、月や花が美しいときなどには、雲が陰ってきたり、嵐がやってきたり邪魔が入りやすく、いいことは長続きしないということを表しています。

私は、高校時代剣道から離れ、大学から再び始めました。それまで行ってきた練習、剣道感のギャップに苛まれ、何度も何度も辛い夜を過ごしたことを覚えています。そんな中、同期の松浦・藤浪がどんどん活躍していくのに何度嫉妬したことか。

また仕事でも、昔から計算は得意でしたが、ケアレスミスが多いという欠陥を持った私が会計という役職を与えられ、加えて従来のやり方ではなく新しい方法を模索していくということになり、途方に暮れました。

しかし、地道に努力していくことで次第に楽しくなっていきました。三年の後半辺りから、単位は減っていきましたが、取得本数、勝ち数は増えていき、チームに貢献できるようになりました。会計という仕事についても、会計報告を出した後の爽快感は筆舌に尽くし難いものがありました。

けれども楽しい時は長くは続きません。
私達の夏は惜しくも一回戦で終わりました。
もう私達がいくら願っても、あの時は帰ってこないし、やって来ません。

現役の皆さん
今、道場で毎日だりーとか言いながら剣道出来る環境をありがたいと思ってください。交通費を出してくれている親、バスを運転してくれている運転手さん、様々な方向から支援してくださっているOBの方々、そして剣道を熱心に教えてくださる矢野先生。

これらの方々への感謝の気持を忘れないで下さい。

あとできることなら、
時間を大切にして下さい。
一本一本、大事に打って下さい。
常に戦いの中にいるということを忘れないで下さい。

全日本に行き、東京なり、大阪なりで皆さまと、なみなみと注がれた杯を酌み交わすことを楽しみにしております。

今まで、私を支援して下さった方々、本当にありがとうございました。出来の悪い生徒でしたが、皆様から受けたご指導ご鞭撻は私の中に根強く生きていくと思います。

今度からは活躍するステージが大阪へと移りますが、この剣道部で学んだことを活かし、水産業界で名を馳せる男となるため精進していきたいと思います。

最後に同期の仲間へ

今まで本当にありがとう!!!!
いじっぱりで、わがままで、五月蝿くて、色々本当に迷惑をかけたと思うけど、みんなのおかげで本当に本当に楽しい四年間だったよ!!!
みんなのことは小阪の言葉を借りるようで悪いけど、一生涯の友だと本当に思うよ!!
大阪に遊びに来た時は、俺も右も左もわからんけど、案内するよ!!
あと二週間でみんなと別れてしまうことを考えると、本当に切なくなるけど、新しい舞台で夢を叶えていこうね!!!!

松川あたりはここで涙ちょちょぎれていると思いますが、ここらで筆を置かせていただきます。

剣道部にはまだ、専属のイラストレーターとして関わると思いますのでよろしくお願いします。

とさじらくんの話も楽しみにしておいてくださいね

平成27年3月18日 高知大学 理学部 応用理学科 海洋生命・分子工学コース
小林駿介